研究活動の概要


青木研究室(計算機構論分野)では,高性能コンピューティングシステムの計算機構ならびにその画像・映像信号処理への応用に関する研究を行っています.

1. 新しいコンピューティングパラダイムへの挑戦

身のまわりのあらゆる機器にVLSIコンピュータとネットワーク接続が浸透するユビキタス環境の構築が求められている.その鍵となる高性能VLSIアーキテクチャについて研究を行っている.特に,高性能ハードウェアおよびソフトウェア,並列計算機構,フォールトトレランス,多値論理・集合論理などの研究を行うとともに,ソフトコンピューティングや将来の分子コンピューティングなどの新しいパラダイムについても検討している.

2. Electronic Design Automation (EDA)

近年,VLSI集積度の急激な向上に対して設計技術が追いつかないことに起因する「設計の危機(Design Crisis)」が顕在化している.この問題を解決するために,高水準言語によるシステムの記述・検証・合成の研究を進めるとともに,進化的計算とクラスタコンピュータを用いたハードウェア創発実験に挑戦している.

3. マルチメディア信号処理

画像や映像などの多次元信号を対象にするディジタル信号処理の研究を行っている.例えば,位相限定相関法に基づくコンピュータビジョンおよびバイオメトリクス(セキュリティ)技術を産学連携により実用化している.また,映像の圧縮技術,並列信号処理言語,さらには生物の形態形成原理に学ぶ新しい信号処理パラダイムを検討している.
Molecular Computing IC ARITH
Fig. 1: A prototype of a molecular computing IC. Fig. 2: Advanced system design flow using the arithmetic description language "ARITH".
DRDS
Fig. 3: Bio-inspired pattern formation using digital reaction-diffusion system (DRDS).



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