2019年学部3年生用研究紹介


人工知能と高性能コンピューティング

近年,人工知能の応用分野では,高度な最適化や機械学習が多用されます.その高速化のために,GPUや専用アクセラレータを活用する新たなアルゴリズムの研究開発が不可欠となっています.


多視点画像の幾何学と3次元コンピュータビジョン

複数の異なる視点の映像から被写体の3次元形状を復元する問題は,たいへん奥深く面白い問題です.ドローン映像,スポーツ映像,Webデータなどを活用した新たな研究領域が開拓されつつあります.


機械学習に基づく画像ビッグデータ解析と画像合成

深層学習などを用いて,膨大なメディアデータから内容を表すメタデータを抽出することができます.数十万人規模の人物画像からその特徴をリストアップして,特定人物を検索する応用などがあります.


バイオメトリクス認証と生体情報保護(攻撃と防御)

インドでは11億人を超える生体認証基盤が構築されつつあり,世界のバイオメトリクス研究は新たな次元に突入しています.セキュリティの最終関門である生体情報への「攻撃と防御」を探求します.


衛星・航空プラットフォームによる時空間センシング

航空機や衛星,UAVに搭載したレーダによって地表データを精密に把握する新原理をNICTとともに開拓しています.可視光で外界をとらえる人間の視覚との対比が面白く,今後の発展が期待されます.


合成生物学のための新たなデータサイエンスの開拓

膨大な核酸配列の中から,対象物にだけ結合する配列(アプタマー)を探し出す効率よい進化工学的探索手法をデータ科学を駆使して確立し,バイオ医薬品や分子センシング素子の設計に展開します.



今年の4年生(前期)の研修テーマの例

  • サブピクセル画像対応付けに基づく高精度ステレオビジョンシステム
  • 畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を用いた画像ビックデータ分析
  • 敵対的生成ネットワーク(GAN)を用いたデータの学習と生成
  • 画像・文章特徴量に基づく人工対話システム